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柴咲コウ 「WOMAN EXPO TOKYO 2018 Winter」トークセッションに出演!

柴咲コウが12/1(土)東京ミッドタウン ホール&カンファレンスで行われた「WOMAN EXPO TOKYO 2018 Winter」のトークセッションに出演した。

WOMAN EXPO TOKYOは、女性がもっと活躍できる環境づくりを応援する「日経ウーマノミクス・プロジェクト」の一環として2014年にスタート。今年で5周年を迎え、自分らしく輝くすべてのワーキングウーマンに役立つ情報や体験を、講演・セッション、展示などリアルの場で提供する。

柴咲は、『あたらしい私、挑戦しつづける私』をテーマにしたトークセッションに出演し、自身が2016年11月に立ち上げた会社『Les Trois Graces』について、「大河ドラマの撮影中だったこともあり、最初の1年間はメールでのやりとりを主に行っていました。会社を立ち上げるのは初めての経験でゼロからのスタートでしたので、会社経営の経験がある方と一から作り上げていきました。今思うとよくやったなと思います(笑)。」とコメント。

さらに、起業するきっかけを、「今年で芸能活動20周年になるのですが、様々な経験や出会いを育んできて、新たなフェーズに立ちたいと思ったのと、今までは自分自身の心と体を使って芝居をしたり歌を歌ったりしていましたが、昔からの思いでもあった物作りをしたいという思いがつのってきたのがきっかけです。」と話した。

今年の10月にはアパレルブランド『MES VACANCES』も立ち上げており、「私はモデルではないので結びつかない方もいらっしゃるかもしれません。どちらかというと衣食住の“衣”を作りたくて、“衣”は人と対面する時、社会との結びつきの時に必ず身につけないといけないものですし、自分自身を判断される材料でもありますので、そういったところで興味がありました。あとは石油産業の次にアパレル業界は環境負荷が高いと言われていて無視できないと思いまして、環境負荷の取り組みを衣食住の“衣”を通じてできないかと思いました。」と話すと共に、「私自身、すぐに湿疹ができてしまうタイプ。とはいえ、お仕事柄、たくさん身につけないといけないこともあります。着る側としての満足度を上げたいと思ったのも立ち上げのきっかけのひとつです。やはり、自分たちが作ったものは愛おしいですし、さらに自分が着るだけではなくて人に提供できるということは喜びです。長く続けていけたらと思っています。」と真意を語った。

現在、女優、アーティスト、そして会社運営を行っている柴咲。自分自身“どちらかというとマルチタスクな人間”と話し、「一つの仕事をやっていると気分転換が必要で、その気分転換で別の仕事をしたいと思うくらい仕事が好き。スケジュールが埋まっているほうがワクワクします。」と目を輝かせた。

スタッフとの関係性について、「一瞬で作り上げられるものではないので、地道にコツコツと信頼を重ねていければと思っています。友人もですが“近いから言わなくてもいい”ということが溜まっていくと心が離れていってしまうことってあると思うんです。なので、定期的な会議で意見交換をしたり、不安があればなるべく聞きたいと思っています。」と話した。

MCから器用というイメージがあるが、自身はどう思っているかと聞かれ、「人相で性格を判断されやすいとつくづく思っていて(笑)、強いとか芯があるとかクールといったイメージを持たれ続けていて、でも自分としては全く強くないし起用ではないし器用でもなくて、逆に不器用だなと思うこともあります。“対ひと”に関しては気を遣いすぎるあまり、言いたいことが言えなかったりすることも。でも、何か目的があるとそれに対して突き進んでいく力というものはあるのかなと。また、一つの目的があれば他のことが気にならなくなる、自分が傷つくとかそういったことに対して強くなれる気がします。」と分析した。

その後、20代と比べ変わってきた部分はあるかという質問があがり、「自分に対する殻、いわゆる人見知りがありました。30代後半になってきて人見知りなんて言っていられないですし、自分から率先して相手の思いとか状況を聞く側になりたいと思うようになりました。」と変化を語り、「芸能界は特殊な業界。特に作品作りにおいては、一つの現場に入って最短だと2ヶ月位で解散、そして次の現場を渡り歩くといったお仕事なので、いろいろな人と向き合わないといけないですし、対話もしなくてはいけません。私自身はその目的が物語を作る一人であるということで、できるのかなと思います。」と答えた。

『Les Trois Graces』の経営理念として“環境への配慮”があり、環境に対して意識が向くようになったきっかけは?という質問には、「“世の中の環境意識を変革して、持続可能は社会を作る”という思いに基づいてアパレルとか、レトルト食品を制作しています。形作られていく背景に自分の生い立ちは少なからず影響していると思います。私が19歳の時に母親が癌で亡くなりまして、それが大きなきっかけでした。病気というものに対して、“何がいけなかったのか”とか“何が原因だったのか”とか“こうしたほうが良かったのか”といった悔いも含めて考える中で、生活環境や食べる物、身にまとうものなど、日常に目がいくようになりました。」と話した。

話題は芸能活動を行うきっかけについてー。柴咲は、「そもそも芸能界に興味があったわけではなく、お金を稼いで家族を支えないといけないという思いが強かったです。なので全然目立ちたくないし、テレビの中の人たちの生活なんて自分とは遠いものだと思っていたのに、なぜかそこに自分が入り込むことになってしまった。自分としては衝撃的な展開で、手段を選ぶというよりは一つの目的に向っていった感じです。」と当時の思いを語り、20年間持続してきたモチベーションを、「最初の目的が明確ではあったので、初めの頃はそのために負けず嫌いを発揮して頑張っていました。そのうち人と関わり様々な作品に出会うことで、自分が求められているという喜びや使命感が増えていきました。辞めたくなったことは…ないです。すごく辛い現場や感情的に辛いシーンがあっても、根っこは表現できる喜び。辛くても他にできる選択肢がなかったということもありますが、辞めたいと思ったことはないです。」と振り返った。

女性のキャリアは結婚・出産などに左右されやすい部分があるのではという議題で、「今まさにドラマで母親役を演じていて、母親を取り巻く環境の大変さを作品を通じて感じているところです。インタビューとかで結婚願望はあるかと聞かれ、聞かれることは全く問題はありません。でも聞かれることで、人間って枠を作らないと安心しないのかなって感じますし、社会はいろいろな人がいるから面白いのであって、それが統一の方向に向っていることに不安を感じることがあります。型にはまらない、枠にはまらない人も活き活きできる社会であってほしいなと思いながらそういった質問を聞いています(笑)。誰のために生きているのかだったり、民族性もあるかもしれませんが社会が作った課題をクリアしないといけないのかとか、閉塞感を感じます。」と自論を展開した。

自身のビジネススタイルでこだわっていることについて、「物作りをする時に妥協しないのはもちろんありますが、こだわりはなるべくないほうが楽だなって。それはビジネスだけでなく、生きる上でも。思いが強すぎて一つのものしか見えなくなった時、“これが正しい”と思い込んでしまうことがありますが、意外と他の良い側面や方法があって、そういった意味でも人の意見は聞いたほうがいいなと思っています。」と語った。

さらに、限られた時間のなかで何をやるべきかの優先順位のつけ方を聞かれ、「1日に24時間しかなくて足りないと思っていらっしゃる方も多いと思います。私も撮影中で物作りも進行している時は同じように感じます。とにかく私の基準はワクワクすることを最優先にすること。私にはベテラン経営者ではない良さがあると思っていて、一番重要なのは自分がワクワクできるものをいかに形にできるのか。まずはワクワクするものをやっていき、その後に気になるものに取り掛かっていく。集中力って何時間・何日間・何ヶ月も続かないので、朝起きてから一番ワクワクするものに取り掛かり、その1時間後には違うことをやって、また戻って。さらにその中で人と議論しなくてはいけないこともあるのでそれも行いつつ、そしてそれがまたヒントになって自分がやっていることに繋がっていっていると思います。」と答えた。

オフの時間をなるべく作り、生活リズムに緩急をつけるようにしているという柴咲。オフの時の過ごし方を、「一番好きなのは家の掃除。長いお休みは普段取れないので、ちょっとした休みにどう過ごすかを考えた時に、朝起きて一番初めに目に映る景色をきちんとすることが大切だなと思っていますし、一般的にもお部屋がキレイな人は仕事ができるというのがあって、それは的は得ている気がしていて。視覚的な情報って無意識に影響されていると思うんです。そこをキレイにすることによって、頭の中もクリアになって本来考えるべきことを考えられるように感じます。」と明かした。

ブレない自分を作る秘訣を聞かれ、「意外とブレブレです(笑)。落ち込むこともありますし、“何でもっと出来ないんだろう”と日々感じますが、寝る間際には褒めてあげる。今日あった一日の出来事で5つ“ありがとう”を言うというメソッドがあって、例えば飼い猫に“今日も癒してくれてありがとう”とか“今日は素敵な風が吹いてくれてありがとう”といった中の一つに自分のことを入れてあげる、“今日も頑張ったね、ありがとう”と。自分自身を管理するのはとても大切なこと。年齢は皆さん平等に重ねていくわけで、体力面は変わっていっていると私も感じていて、自分自身のサポートを外からも中からもしていかないといけないと痛感しています。キーワードはバランス。自分の心と体の調和が大切だと思っていますし、そういったこともあってレトルト食品を作りました。環境負荷と同じく生活負荷の軽減も重要。世の中に便利なものはたくさんあるけれど、健康のことを考えすぎると窮屈になってしまうので、そういったものに時々は頼ってもいいんだよと思っています。」と語った。

また、「若い時は誰のために生きているんだろうという思いもありましたし、そこから守るために殻を作っていたのかなと。それをする必要がなくなって、歳を取るってこういうことなのかなって(笑)。自分の目指すもの、使命はそれぞれあると思います。若い時や経験が浅いうちは“これもいい、あれもいい”と迷う期間があって、でも大いに迷って経験をした結果、これがいい、とか、これをやっている自分が一番ワクワクするなと選択しやすくなっていく。そこに行き着くには人それぞれのやり方、時間のかけ方があると思います。」と語った。

そして最後に、「女性が活躍する社会が良いとされていますし、社会全体で推進していこうとしていると思います。それすらもバイヤスというか、抗わないと躍進できない部分があるんだなと感じながらも、最大限活かしてアプローチしていきたいです。中島みゆきさんの『糸』に“縦の糸はあなた 横の糸は私”という歌詞があります。男の人の役割、女の人の役割ってあると思うんです。それは差別ではなく、女性ホルモン、男性ホルモンといった特性。それに抗わない生き方が一番良いのではないかと感じていて、そこの中で最大限自分を活かすのが本当の豊かさであり素敵な生き方だと思います。女性の良さは競争力ではなく調和、共感する力。そこを伸ばしていくと、しなやかな女性が増えて幸せな社会になる気がしますし、私自身もしなやかな女性になれるように頑張りたいです。」と話し、イベントは終了した。

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